第３９３ 回：定 例 山 行 報 告 書
山 行 地：	群馬県中之条町　高田山（たかだやま・１，２１２ｍ）
期日：	平成２７年１１月２９日（日）　朝発日帰り
参加者：	２２人（男性１０人　女性１２人）
担当役員
Ｃ Ｌ　装備	石井　幸一	装 備　ロープ	新井　一郎
Ｓ　　 Ｌ	上村　章三	点呼（往路）	清水　久子
救護ストレッチ	河井　和寿	点呼（復路）	上村美代子
記 録　写真	生島　丈兒	会　　計	渡辺　照子
行   程：
月　　日		行　　　　　程
	キッコーマン駐車場出発（０５：０３）→五霞インターチェンジから
	圏央道を経由して関越自動車道に入り嵐山パーキングエリア到着
平成２７年	（０６：２８・トイレ休憩）→嵐山出発（０６：４３）→渋川インター
11月29日	チェンジから国道１７号線経由３５３号線へ→道の駅「おのこ」到着
	（０７：４５・トイレ休憩、登山準備及び装備確認）→「おのこ」出発
天気　晴れ	（０７：５５）→道路沿いの温度計で中之条町の外気温２度を確認
	（０８：０５）→「駒岩公民館」到着→（０８：１５）→装備再確認・
	ストッレチ（０８：２６）→駒岩登山口から登山開始（０８：３０）→
	二股分岐で衣服調整・水分補給（０８：５０）→出発（０８：５２）→
	鳥居到着・高田山まで２キロの道標確認（０９：００）→獅子井戸到着
	（０９：２６・小休止）→獅子井戸出発（０９：３６）→石尊山頂上へ
	到着（１０：０５・小休止）→石尊山出発（１０：１５）→高田山頂上へ
	到着（１１：０６）→昼食（１１：４５まで）→下山開始（１１：４８）→
	女性１人北側谷へ滑落（１１：５５）→往路の行程を適宜小休止しながら
	慎重に経て駒岩登山口へ帰着（１３：５０）
記   録：　　平成２７年１１月２９日　日曜日　天候　晴れ
野田市の天候は雲ひとつない典型的な冬晴れで、天空には星が大きく輝いている。
関越道を走行中に日の出前の富士山を発見、前列席４〜５人で堪能した。
道の駅「おのこ」では、最後のトイレ休憩と登山口周辺は狭隘に伴い、登山靴の着用の
指示があり、併せてザックの装備点検も実施した。
中之条町に入ると街路温度計が２度。
「更に、国道３５３号からは、「高田山」がくっきり観えるが、麓から山頂まで、おととい
降った残雪は確認できない。
８時３０分、数件の集落をとおり抜け、鹿除け柵を左に入り杉林の道を歩き出し、しばらく
すると低竹林を通過、２０分後に衣服調整・早目の水分補給・・・
杉林からどんぐりが散乱している広葉樹の林へ進行すると、樹木の葉がすべて枯れ葉と
化して、落下しているので、周囲は明るいが相変わらず、堆積落ち葉が歩行の妨げになる。
これからも石尊山まで急登が続きそうだが仕方がない、今日はピストン。
小尾根に出ると、道幅が広く歩きやすく、最後の難所の岩場を登りきると
「石尊山（１，０４９ｍ）」の頂上に到着して小休止。
榛名山・赤城山・浅間山・上信越国境など銀嶺の大パノラマを満喫した休憩後、メイン
イベントの高田山へ向かうが、いきなり急勾配になり、また急下降になる嫌なルートである。
痩せ尾根で幅が狭く根が張り詰めており、左右が深い谷で構成された危険な場所を急降・
急登の繰り返しで、何回連続したことか・何と燃費と効率が悪いのだろうか・でもこれが
登山の面白さであり、醍醐味なのかもしれない。
１１時０６分、六根清浄で登山口から２時間３６分もの時間をかけて、
やっと「高田山（１，２１２ｍ）」の頂上を極めることができた。
頂上からの眺望は石尊山からより、さらに見事なもので、石井ＳＬが今までに制覇した
山々や名山を、指差誘導で紹介してくれた。・・・
残雪が所々２センチほど残る１００�u程の頂にビニールシートを敷いて腰をおろして
昼食タイム・・・
１１時４８分、身支度を整えて下山開始。
１２時５分頃　女性会員１名滑落事故（事故については別途集会にて報告済み）
ローカルのピストンとはいえ、高田山から石尊山までの痩せ尾根は非常に狭く厳しく、
別の山を下山しているような錯覚と恐怖を覚えたので、慎重に一歩一歩、三点確保を含めて
足を運んだ。
石尊山を過ぎて、鋭角に曲がる比較的広く平面な場所で小休止。
しばらく下山すると、往路では気付かなかったが、鳥居の手前２０メートルの位置に小さく、
かぼそい楓らしい樹木が、真っ赤に紅葉して我々を待っていてくれた。
この様は、まるで吉報を祝福しているかのようで、急に涙がこみ上げ大声で泣きそうに
なった・・・
怪我は数か所外科的治療が必要なものの、命に別条はなく、意識清明・会話可能、
奇跡的な事故だった。
仲間全員は無言だが、パートナーシップを貫き、足取り軽く１３時５０分に駒岩登山口へ
帰着した。
			（記録　赤羽根　実）